『ワイルド・スピード MAX』(原題: Fast & Furious)は、2009年に公開されたアメリカのアクション映画で、ワイルド・スピードシリーズの4作目にあたります。この作品は、ドミニク・トレット(ヴィン・ディーゼル)とブライアン・オコナー(ポール・ウォーカー)の再会を描くストーリーであり、シリーズのこれまでの物語を再構築し、次のステップへの繋がりを見せた重要な作品となっています。シリーズの特徴であるカーアクションをさらに進化させ、ドラマ性を強化し、観客に新たな興奮と感動を提供しました。
1. 基本情報
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公開日: 2009年4月3日(アメリカ)
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監督: ジャスティン・リン
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脚本: クリス・モーガン
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出演者: ヴィン・ディーゼル(ドミニク・トレット)、ポール・ウォーカー(ブライアン・オコナー)、ジョーダナ・ブリュースター(ミア・トレット)、タイリース・ギブソン(ローマン・ピアース)、リュダクリス(テズ)、ジョン・オーティス(レイエス)、ガル・ガドット(ジス)
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制作費: 約8500万ドル
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興行収入: 約3億7000万ドル(全世界)
2. あらすじ
『ワイルド・スピード MAX』は、シリーズ第1作目から続くストーリーの重要な転換点を迎えます。物語は、ドミニク・トレット(ヴィン・ディーゼル)がブラジルでの犯罪活動を続けているところから始まります。ドミニクは、犯罪組織に関わりながらも、彼の妹であるミア・トレット(ジョーダナ・ブリュースター)との再会を果たし、さらに彼女との絆を深めようとしています。しかし、物語はすぐに犯罪に巻き込まれることになります。
ブライアン・オコナー(ポール・ウォーカー)は、FBIの捜査官としてドミニクを追い詰めようとしていますが、ドミニクが再び犯罪組織に関わることで、彼自身もその陰謀に巻き込まれてしまいます。彼は、ドミニクと再会し、今度は共に協力しあい、さらなる犯罪組織の陰謀を暴こうとします。二人は、過去の確執を乗り越え、再び強力なコンビを組むことになります。
ドミニクとブライアンが立ち向かう相手は、ブラジルで活動している麻薬王であるレイエス(ジョン・オーティス)。レイエスは、ドミニクの妹ミアの命を狙い、彼女が持つ情報を手に入れようとします。ドミニクとブライアンは、レイエスの組織に立ち向かい、壮絶なアクションシーンとカーアクションで戦いを繰り広げます。
物語の最後には、ドミニクとブライアンがレイエスの犯罪組織を壊滅させ、妹ミアを救出し、ドミニクの復讐を果たすという結末が待っています。しかし、同時にブライアンは、ドミニクとの絆と彼を守りたいという気持ちから、FBIを辞職し、共に新たな人生を歩む決意を固めます。
3. 主要キャラクター
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ドミニク・トレット(ヴィン・ディーゼル)
ドミニクは、『ワイルド・スピード』シリーズの中心人物であり、シリーズ全体における象徴的な存在です。彼は、家族を大切にする一方で、過去の犯罪活動に引き寄せられ、危険な人物との戦いに巻き込まれていきます。本作では、再びブライアンとの絆を深め、家族のために戦う決意を固めます。 -
ブライアン・オコナー(ポール・ウォーカー)
ブライアンは、FBI捜査官として物語の中で複雑な立場に立っています。ドミニクと再会し、過去の友情と裏切りの記憶が交錯する中で、彼は家族を守り、正義を追い求める姿を見せます。ドミニクとの友情や信頼を深め、シリーズの中でも重要なキャラクターとなります。 -
ミア・トレット(ジョーダナ・ブリュースター)
ミアは、ドミニクの妹であり、ブライアンの恋人でもあります。彼女は、物語の中で重要な役割を果たし、ドミニクとブライアンの間でバランスを取る存在となります。 -
ローマン・ピアース(タイリース・ギブソン)
ローマンは、ドミニクの友人であり、カーアクションで重要な役割を果たします。彼は、物語の中でユーモアを提供するキャラクターであり、チームのムードメーカーとしても活躍します。 -
テズ(リュダクリス)
テズは、車のメカニックであり、ドミニクとブライアンの仲間です。彼は、車に関する知識や技術でチームに貢献し、物語を進展させるためのキーキャラクターとなります。
4. 映像技術とアクションシーン
『ワイルド・スピード MAX』は、シリーズの中でも特に壮大なアクションシーンとカーアクションで観客を圧倒します。ドミニクとブライアンが繰り広げるド派手なカーチェイスや、絶え間ない銃撃戦、さらには爆発的なアクションが満載です。映像技術の進化により、カーアクションはよりリアルで迫力満点となり、観客に息をのむようなスリルを提供します。
特に、クライマックスでの高速道路を駆け抜けるシーンや、犯罪組織との対決は、スピード感や緊張感を最高潮に引き上げます。また、ドミニクが愛車で爆発から脱出するシーンや、空中で車を操るシーンなど、まさにワイルド・スピードシリーズならではの圧倒的なアクションが魅力です。
5. 映画のテーマとメッセージ
『ワイルド・スピード MAX』は、単なるアクション映画ではなく、家族の絆や友情、裏切りと赦しといった深いテーマを内包しています。ドミニクとブライアンの関係は、シリーズ全体を通しての柱となるテーマであり、彼らの再会と共闘は、過去の痛みを乗り越えるプロセスとして描かれています。
また、ドミニクが兄妹のために戦い、ブライアンが正義感と友情を重視する姿勢は、映画全体を通じて「家族」というテーマを強調します。カーアクションだけでなく、キャラクターたちの人間ドラマが観客に深い印象を与え、感動を生み出します。
6. 映画の影響と評価
『ワイルド・スピード MAX』は、シリーズの中でも大きな転換点となる作品です。この映画により、シリーズはアクション映画の枠を超えて、感動的なドラマ性を持った作品として評価されるようになりました。映画は興行的に大成功を収め、全世界で3億7000万ドル以上の興行収入を記録しました。
また、この映画を機に『ワイルド・スピード』シリーズは、単なるカーアクション映画ではなく、スリリングな冒険とドラマを織り交ぜた作品へと進化していきました。この新たな方向性は、次の『ワイルド・スピード』映画への足掛かりとなり、シリーズはさらなる成功を収めていきます。
7. まとめ
『ワイルド・スピード MAX』は、アクション映画としての迫力と、キャラクター同士の絆を描いたドラマが見事に融合した作品です。ドミニクとブライアンが再び手を組み、壮大なアクションシーンと感動的なストーリーを通じて観客に深い印象を与えます。カーアクション好きやスリリングな冒険映画を求める人にとっては、間違いなく楽しめる作品となっています。
今回はBSでシリーズ6作品連続放送、映画ワイルドスピードMAXを視聴。
映画の冒頭からいきなりド派手なカーアクション、ドミニカ共和国の山岳地帯を走るガソリンを積んだタンクローリーにターゲットを絞り襲うドミニクファミリー。三台の車で襲撃するのだが無線のやり取りによると元々の予定では銀行を襲う予定だったようだがレティが言うにはこの国ではガソリンは金塊と同じだ!という理由でタンクローリーを襲撃。
レティがタンクローリーに飛び移り、ドミニクがタンクローリーの前に出てスピードをコントロールする。ハンの運転する車がタンクローリーの後ろから近づき走行しながら反転しタンクローリーの最後尾と連結。レティが前のタンクとの連結を凍らせハンマーで連結部を叩き、破壊して最後尾のタンクはハンのものに。続いてテゴの運転する車も次のタンクに連結するがここでタンクローリーがカーブにさしかかりタンクローリーの運転手がサイドミラーでタンクの上を歩いているレティを発見し、タンクローリーのスピードを上げドミニクの車に体当たり、さらに銃でドミニクの車を撃つ。この時レティはバランスを崩しハンマーを落としてしまい連結部を破壊出来なくなりテゴの運転する車が操縦不能になるが、ドミニクの車での体当たりにより連結部を破壊。
ここで急な下り坂に入りタンクローリーの運転手はペットのカメレオンを連れてタンクローリーを飛び降りる。
映画のの主人公はドミニクだがこのタンクローリーの運転手本当に可哀想。
運転手を失ったタンクローリーはスピードを増し暴れまわる車体からレティは降りられなくなる。ドミニクが車をバックで走行しながらタンクローリーに近づけレティはなんとかドミニクの車に飛び移ることに成功。しかしトレーラーの運転部分が行く手を塞ぎ、後ろからは炎を上げ横転しながら近づきてくるタンク。八方ふさがりの絶体絶命のこの状況からドミニクの車のドライビングスキルで燃え上がるタンクの下ギリギリを避け無事脱出。
ファミリーを大切にするドミニクですがこの頃はまだ盗みをしたり強盗したり悪党してましたね。久しぶりに見ると悪者!って感じがします。自分の中で譲れない正義があるというかヒールというか。
さて、ここでコアに映画を見ている方なら疑問に思うことがあります。そう、ハンは前作ワイルドスピードX3で東京で何者かに殺されているのです(のちの作品でこの犯人はジェイソンステイサム演じるデッカードということが判明)。つまりこのワイルドスピードMAXの時間軸はワイルドスピードX3よりも前の時間軸になるということです。
2009年10月公開 109分
監督:ジャスティン・リン
台湾・台北生まれ、米カリフォルニア育ち。
前作ワイルドスピードシリーズの3作品目である「ワイルドスピードX3」(TOKYO DRIFT)からシリーズ6作品目の「ワイルドスピードEURO MISSION」(Fast & Furious6)までメガホンをとる。
大コケした上に無かったことにされたかに思われたワイルドスピードX3だが(正直私も映画を劇場で見た当時は時間を無駄にしたと後悔しました)後の作品にしっかりと絡んできますので絶対に見ておくべきです。
ガソリンを盗むことに成功した夜。パーティーでドミニクとハンが話をしているシーンではドミニクはハンに一人でやっていけと伝え、ハンは東京に逃げることにすると答える。これがおそらくワイルドスピードX3に繋がる運命の分かれ道。
もう一人の主人公ブライアンの登場はロサンゼルスのビルを駆ける一人の男をパルクールさながら全力で追いかけるシーンから始まる。
男を捕まえブライアンの探してる人物がデビット・パークだということを突き止める。
1作目のワイルドスピードでブライアンがドミニクを逃がしてから2人は会っていません。恋人のような関係だったドミニクの妹であるミアとブライアンも同じくずっと会っていません。
レティが何者かに殺され、その殺人現場から車の特徴を割り出し調べた結果ドミニクもデビット・パークという人物を追いかける。
デビット・パークを追い詰めたところでドミニクとブライアンが再会する。ドミニクはブラガという人物の運び屋をしている時に殺されたことを聞き出す。
ブラガの組織の№2であるラモン・カポスが運び屋を選ぶためにレースがあることを聞き出し、ブライアンは麻薬カルテルに潜入するためにレースへ。
レースの集会場へシーンが切り替わりここでジゼルの初登場。最初はジゼルも敵でしたね。
ド派手なカーアクションが売りのワイルドスピードですが今作品はストーリー重視でした。
レティを殺した犯人は誰なのか、ブラガの正体は誰なのか。
BSで見逃し方もAmazonプライムなら今からでも見れますよ!