瞬間移動が出来たらいろんなことできるのにな~なんて子供の頃に思ったことありませんか?
そんな誰もが憧れたことのある能力を突然授かり好き放題やっちゃう映画がこのジャンパーです。
『ジャンパー』は、2008年に公開されたアクション・SF映画で、監督はダグ・リーマンが担当しています。本作は、スティーブン・グールドの同名小説を原作にしており、瞬間移動能力を持つ青年が、彼の力を使って自分を追ってくる組織と戦う姿を描いています。映画は、アクションとサスペンスが交錯する展開で観客を引き込みます。
1. 基本情報
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公開日: 2008年2月14日(アメリカ)
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監督: ダグ・リーマン
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原作: スティーブン・グールド『ジャンパー』
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脚本: デヴィッド・S・ゴイヤー、ジム・ウィザースプーン
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主演: ヘイデン・クリステンセン(デヴィッド・ライス)
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共演: サミュエル・L・ジャクソン(ローガン)、ダイアン・レイン(ミリセント・ハーグリーブ)、ジェミー・ベル(グラント)
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制作費: 約1億ドル
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興行収入: 約2億ドル
2. あらすじ
物語は、主人公であるデヴィッド・ライス(ヘイデン・クリステンセン)が、ある日突然、自分に「瞬間移動」の能力が備わっていることに気づくところから始まります。デヴィッドは、物理的な制約を超えて、瞬時に場所を移動することができ、彼はその能力を使って自由に世界中を移動し、困難な状況から逃げることができます。
デヴィッドは最初、瞬間移動を使って、裕福な生活を送るために銀行の金庫からお金を盗むなど、犯罪的な行動に使い始めます。彼の能力は彼にとって非常に魅力的で、次々と自分の思い通りに世界を歩き回るのです。
しかし、デヴィッドは「ジャンパー」という能力を持つ人物を狙っている組織、「パラジン」(サミュエル・L・ジャクソン)に目をつけられてしまいます。パラジンは、ジャンパーを「神の力を持った悪党」と見なし、ジャンパーを排除することを目的として活動している秘密組織です。
デヴィッドはその能力を使って逃げるものの、パラジンの追跡者たちは執拗に彼を追い詰めます。デヴィッドは、長い間姿を消していた元恋人のミリセント・ハーグリーブ(ダイアン・レイン)と再会し、彼女と共にパラジンから逃げることを決意します。
デヴィッドは、瞬間移動能力を駆使して、次々と新しい場所に逃げては戦いを繰り広げるのですが、次第にその能力の裏に隠された謎に迫っていきます。彼が本当の意味で自由になるためには、ただ逃げるだけではなく、自分の力をどう使うべきかを学ぶ必要があることを悟るのです。
3. キャラクター紹介
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デヴィッド・ライス(ヘイデン・クリステンセン)
主人公。普通の少年として育ったが、ある日突然、瞬間移動の能力を手に入れる。能力を使って、自由に世界中を移動するが、次第にその力に追い詰められ、パラジンと戦うことに。彼は、どんな困難にも立ち向かい、自分の力をどう使うべきかを学んでいく。 -
ローガン(サミュエル・L・ジャクソン)
パラジンのリーダー。ジャンパーを排除することを目的としており、冷徹で執念深い。彼は、デヴィッドにとって最大の敵であり、デヴィッドを追い詰める。彼の過去にもデヴィッドとの因縁があり、その関係が物語を引き締める。 -
ミリセント・ハーグリーブ(ダイアン・レイン)
デヴィッドの元恋人であり、彼が最も大切にしている人。再会した際には、デヴィッドにとって心の支えとなり、彼が追われる中で生き抜くためのサポートをする。 -
グラント(ジェミー・ベル)
デヴィッドの旧友で、彼もまたジャンパーの能力を持っている人物。デヴィッドとは異なり、能力を人助けのために使っている。彼の存在は、デヴィッドにとって非常に重要であり、物語の中で重要な役割を果たす。
4. 映像技術とアクションシーン
『ジャンパー』は、瞬間移動という能力を使ったアクションシーンが最大の見どころです。デヴィッドが場所を一瞬で移動するシーンでは、CG技術を駆使してスピーディで視覚的に驚異的な映像が展開されます。特に、デヴィッドが瞬間移動で逃げる場面や、戦闘シーンは非常に迫力があり、観客を引き込む要素が満載です。
また、映画の舞台が世界各地であり、デヴィッドが瞬時にローマ、パリ、ニューヨークなどを移動するシーンでは、異なる都市の美しい風景や建物も映し出され、視覚的にも楽しませてくれます。特に、サスペンスフルな戦闘シーンでは、ジャンパーの能力をどう駆使するかが焦点となり、緊迫したシーンが続きます。
5. 映画のテーマとメッセージ
『ジャンパー』では、「力を持つことの責任」や「自由と孤独」というテーマが深く掘り下げられています。デヴィッドは、瞬間移動という強力な能力を手に入れたことによって、最初は自由を享受しようとしますが、その能力がもたらす問題に次第に気づいていきます。
また、映画を通じて描かれる「逃げることだけでは問題を解決できない」というメッセージもあります。デヴィッドは、パラジンから逃げるだけではなく、最終的にはその力をどう使うかを決断し、成長していきます。彼の成長の過程が観客に感動を与え、アクションとドラマが見事に融合した作品となっています。
6. 評価と反応
『ジャンパー』は、アクション映画としては高い評価を受けましたが、物語の進行やキャラクターの深みについては賛否両論があります。一部の観客は、瞬間移動の面白さやスリルを楽しむ一方で、ストーリーやキャラクターに対して物足りなさを感じることもあったようです。しかし、映像やアクションの面では非常に楽しい映画であり、視覚的に楽しませてくれる作品です。
7. まとめ
『ジャンパー』は、瞬間移動というユニークな能力を持つ主人公が、追跡者から逃げつつ成長していく姿を描いたSFアクション映画です。アクションとサスペンスが絶妙に交錯し、視覚的にも楽しめる作品となっています。力を持つことの責任や自由と孤独といったテーマが描かれており、観客に考えさせられる内容も多く含まれています。
アクション映画としての魅力だけでなく、ヒューマンドラマとしての側面もあり、アクション映画ファンやSF映画ファンにとっては一見の価値がある映画です。
2008年3月公開
上映時間88分
【主人公】
主人公はスターウォーズ・エピソード2/クローンの攻撃、スターウォーズ・エピソード3/シスの復讐でアナキン・スカイウォーカー役で活躍したヘイデン・クリステンセン演じるデビッド・デビッドは子供のころ父親から暴力を受けて育ち、母親は幼いころに失踪。学校でもいじめられる冴えない少年だった。
【ライバル】
ライバルはサミュエル・L・ジャクソン演じるローランド。ローランドはパラディンと名乗るジャンパー抹殺を目的とする組織のトップエージェントだ。特殊な武器をつかい瞬間移動しようとするジャンパーに攻撃を与えることが出来る。
【恋人】
デビッドが幼いころから片思いしていたミリー。子供の頃いじめられっ子だったデビッドは当然思いを伝えることは出来なかったが、大人になり再開を果たす。
【仲間?】
もう一人のジャンパーであるグリフィン。デビッドを襲ってきたパラディンについても知っているようで力を合わせて戦う。
【ストーリー】
ある時、主人公のデビッドが凍った川に落ちてしまい出口の穴がわからず冷たい水の中でもがき苦しむ。なんとかして水面に出たいともがいていたときなぜか学校の図書館に瞬間移動していた。デビッドはこの時瞬間移動に目覚めジャンパーとなる。デビッドはこの能力を磨き銀行からお金を盗み出したり不法侵入したり好き放題。数年後には父親の元を離れ、生活の拠点をニューヨークに移し楽しい毎日を過ごす。
しかし、ライバルであるローランドが表れてから生活は一変する。ローランドは特殊な武器を使いデビッドを攻撃する。命の危機を感じたデビッドは何とか瞬間移動に成功するが着いた先は実家だった。ここで幼いころに片思いを寄せていたミリーに会いに行き再開を果たす。子供の頃のいじめられっ子だった時とは違い、この時にはジャンパーとしての能力がありジャンパーの能力で盗んだお金もあった。二人は飛行機を使いローマへ向かう。
閉館後のコロッセオでデートをしているところにもう一人のジャンパーであるグリフィンが表れる。さらにここへジャンパーを抹殺しようとする組織パラディンのメンバー2人が表れる。
デビッドとグリフィンは何とかパラディンから逃げることは出来たが、コロッセオで騒ぎを起こしたことで地元の警察に捕まってしまう。
しかしここで謎の女性が警察から逃げる手助けをしてくれる。この女性がデビットが幼いころに失踪した母親メアリーだったのだ。
デビットはミリーを危険に巻き込みたくないとアメリカへ帰し、グリフィンの隠れ家のあるサハラ砂漠へ。
ここでデビットはジャンパーとパラディンの戦いは中世の時代から続いていることを聞かされる。パラディンが襲って来る理由については、ジャンパーの能力は神の力であり人間が持っていていいモノではないかららしい。
家族も危険だということをグリフィンから聞いたデビッドが実家に戻ると父親はすでに殺されていた。父親を殺されたことによってパラディンと戦うことを決意したデビッドはグリフィンと共に戦うことを決意。そしてミリーの元へ行きジャンパーの瞬間移動能力など全てを話し最終決戦へ。
【感想】
初めてこの映画を劇場で見たときはまだ10代の頃で、ジャンパーの瞬間移動という能力のワクワクしながら見たのを覚えている。ストーリーの展開も早くテンポも良くて楽しくあっという間に見終わってしまった。
大人になった今改めて見ると、主人公が何の考えもなしに銀行強盗して自分のためだけに能力を使うのはどうなのかとか、もしかしてパラディンの方がやっていることは正しいんじゃないかとか色々別の視点から楽しむことが出来ました。
もちろん銀行強盗はよくないし、パラディンも神の力だから人間が使っちゃ駄目だ、とかじゃなくてもっとしっかりした理由があれば一段と楽しめたかも。
映画自体はとても面白かったし、絶対に続編ができそうなニュアンスで終わったからずっとジャンパー2が作製されるのを楽しみにしていたが、この映画の公開からすでに12年が経過しているのにいまだに何もないということは2はあきらめた方がいいかもしれないですね。
今回の映画ジャンパーのAmazonプライムで視聴しました。