本日もAmazonプライム映画鑑賞しようとしたところ、「あなたにおすすめ」のところにあった映画【アップグレード】。
聞いたことない映画だなと思いあらすじを読んで2分程の予告映画を見てみる。
予告編ではいまいち良さが伝わってこなかったものの5段階評価で表わされるユーザーの評価の星の数は星4,5。かなり高い。
映画の公開も2019年10月と公開からまだ半年ほどしか経っていないし、1時間半ほどの映画なのでサクッと見れると思い見てみた。
【ストーリー】
舞台はハイテク化が進んだ近未来。空には監視用のドローンが飛び、車は自動運転で目的地まで運んでくれる。
主人公グレイの仕事は自動車整備士。未来の自動運転のハイテク自動車ではなく現代のような自分で運転するオールドカーと呼ばれる車を整備している。
妻であるアシャと幸せに暮らしていたが、顧客である天才発明家エロン・キーンの元へ車を届けた帰りに妻の自動運転の車に帰宅中車がエラーをおこしコントロールを失い壁に激突し車はひっくり返ってしまう。事故の衝撃で2人が動けないでいるところを何者かに襲われる。
4人組の犯人たちは主人公グレイの目の前で妻であるアシャの命を奪い、グレイも背中を撃たれる。
背中を撃たれて四肢麻痺となったグレイは妻を目の前で失った悲しみもあり生きる気力を失う。病室で母親に介護してもらい体を拭いてもらっているときに感情があふれ出し突然泣き出してしまう。
今回グレイたちが襲われた事件の担当刑事がグレイを警察署へ呼びだすが事件の捜査に進展がない事を聞かされグレイはさらに落ち込む。
グレイは退院し自宅での治療で薬の投与をしていたが、四肢麻痺のため自分で薬を投与することができない。
AIに薬を投与させていたグレイだが、自殺を望んだのかAIに「エラーだ」と何度も薬を投与させ意識を失い再び病院に運ばれる。
絶望するグレイのもとに車の顧客だった天才発明家のエロンが訪れ、「ステム」という自分が発明したコンピューターをグレイの体に埋め込めば自由に動けるようになると説得する。
最初はコンピューターを体に埋め込むことを拒んでいたグレイだがエロンの説得によりステムを体に埋め込む手術を承諾する。
手術は無事に成功し体が自由に動くようになったグレイは頼りない警察の代わりに自ら犯人を捜し、復讐に燃える。
【感想】
「AI」「近未来」「復讐」というありきたりな設定なうえに、有名どころの大物俳優も出演していなかったのであんまり期待せずに見てみたらものすごく面白い作品でした。
AIチップを埋め込み体の自由を手に入れたグレイは頭の中に直接語り掛けてくる「ステム」と共に妻殺しの犯人に迫っていくが、犯人との格闘シーンがとにかくスタイリッシュ。体の操作を「ステム」に委ねたたたかいはグレイの体がコンピューターのように効率的に戦う。まるでトランスポーターの主人公ジェイソン・ステイサム演じるフランクのようなスマートな戦い。
敵の親玉と思われた親殺しの4人組のリーダーであるフィスクも同じ様な動きをする上に体をサイボーグ化して体に銃まで仕込んでるし、さらには咳き込んだ時の細かい飛沫を刃物に変えることまでできる。
なんとかフィスクとの戦いに勝つもフィスクも雇われただけで黒幕は他にいるという。
こうなってくると完全に怪しいのは天才発明家エロンしかいない。
物語はいよいよクライマックス!
実はエロンも操られていたという事実が発覚し真犯人は「ステム」だと明かされる。
冒頭の自動車事故も車のエラーなどではなく「ステム」が仕組んだもの。
最終的に主人公グレイの体は「ステム」に乗っ取られグレイの意識は「ステム」の見せる仮想現実の世界へ。
「ステム」の見せる仮想現実の世界でグレイは死んだはずの妻アシャに起こされ幸せそうな笑みを浮かべる。
ハッピーエンドかどうかわからないが、主人公グレイはもしかしたらつらい現実で生き続けるよりも幸せなのかも、と思ってしまった。
途中まで完全に「ステム」は味方だと思って見ていたので最後の最後のどんでん返しには驚いた。
Amazonプライムでの評価が高いのも納得の作品だった。