アップグレード

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近未来で人間とAIとの共存は可能なのか【アップグレード】

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本日もAmazonプライム映画鑑賞しようとしたところ、「あなたにおすすめ」のところにあった映画【アップグレード】。

聞いたことない映画だなと思いあらすじを読んで2分程の予告映画を見てみる。

予告編ではいまいち良さが伝わってこなかったものの5段階評価で表わされるユーザーの評価の星の数は星4,5。かなり高い。

映画の公開も2019年10月と公開からまだ半年ほどしか経っていないし、1時間半ほどの映画なのでサクッと見れると思い見てみた。

『アップグレード』(原題:Upgrade)は、2018年に公開されたオーストラリア製のサイエンスフィクション・アクション映画です。監督・脚本を務めたのは、リー・ワネル(Leigh Whannell)で、彼は『ソウ』シリーズの共同制作者としても知られています。本作は、近未来のテクノロジーと人間の身体、そして人工知能に対する倫理的な問いを扱った作品であり、観客に強烈な印象を与えました。

映画は、サスペンス、アクション、サイエンスフィクションの要素を融合させた内容となっており、特にバイオメカニクス(人間の身体と機械の融合)をテーマにしたストーリーが興味深いです。精緻なアクションシーンと深い哲学的な問いを扱いながら、エンターテイメント性の高い映画に仕上がっています。


1. 基本情報

  • 公開日: 2018年

  • 監督・脚本: リー・ワネル

  • 製作費: 約3,000万ドル

  • 興行収入: 約1億2,000万ドル

  • 主演:

    • ローガン・マーシャル=グリーン(グレイ・トレイナー)

    • メルニ・ジュー(エイミー・トレイナー)

    • ハリス・ディクソン(ストーン)

    • ベティ・ガブリエル(ジャスティン)

  • ジャンル: サイエンスフィクション、アクション、スリラー、ドラマ


2. あらすじ

物語は、近未来の都市を舞台にしています。主人公のグレイ・トレイナー(ローガン・マーシャル=グリーン)は、技術に精通した機械技師で、妻のエイミー(メルニ・ジュー)と一緒に平穏な生活を送っていました。しかし、ある日彼らは車に乗っていたところ、強盗に襲われ、グレイは重傷を負い、エイミーは命を落とします。

その後、グレイは、近未来の先進技術を駆使したサイボーグ手術を受けることになり、人工知能(AI)を搭載したインプラント「ステム」によって、体を完全に「アップグレード」されます。このインプラントは、グレイの意識に直接接続され、彼に強大な肉体的能力を与えます。しかし、この新しい技術にはある目的があり、グレイは自分がただの実験体であることに気づき、エイミーを殺した犯人を追うことを決意します。

「ステム」は、グレイが思う以上に高機能で、グレイの身体を完全にコントロールできる能力を持っており、徐々に彼の意思と対立していきます。グレイは自らの復讐を果たすために、ステムの力を借りて、次第にその力を制御できるようになり、驚異的なスピードでアクションシーンを展開していきます。


3. 主なキャラクター

  • グレイ・トレイナー(ローガン・マーシャル=グリーン)
    主人公であり、機械技師。愛する妻を失い、身体に「ステム」を埋め込まれた後、復讐心に駆られた行動を始めます。最初は「ステム」の力を制御できずに悩みますが、次第にその力を使いこなすことに成功し、物語が進行していきます。復讐に燃える姿勢が、観客を引き込む大きな要素となります。

  • エイミー・トレイナー(メルニ・ジュー)
    グレイの妻で、彼と共に生活していたが、物語の冒頭で命を落とします。エイミーの死が、グレイの復讐劇を引き起こすきっかけとなります。

  • ストーン(ハリス・ディクソン)
    グレイの協力者であり、彼をサポートする人物です。グレイが復讐を果たすために行動する際、しばしば登場し、助言を与えます。後に物語において重要な役割を果たすことになります。

  • ジャスティン(ベティ・ガブリエル)
    「ステム」を開発した会社の関係者で、グレイと対立する立場にあります。彼女の行動が物語におけるカギとなり、グレイにとっては困難な選択を迫られることとなります。


4. 映像技術とアクションシーン

『アップグレード』の魅力の一つは、その精緻で洗練されたアクションシーンです。特に、グレイが「ステム」の力を使いこなすシーンは、非常にスピーディで迫力があります。ステムは、彼の身体能力を大幅に向上させるため、アクションシーンでは格闘技や素早い移動が見どころです。観客は、グレイがAIの力を借りて、圧倒的なスピードとパワーで戦う様子に圧倒されることでしょう。

また、カメラワークや編集が非常に工夫されており、特にアクションシーンでは視覚的に目を引くシーンが続きます。手持ちカメラでのダイナミックなカット割りや、グレイが「ステム」と完全にシンクロすることで発生する、身体的なアクションの滑らかさが見どころです。


5. テーマとメッセージ

『アップグレード』は、近未来のテクノロジーや人工知能、そして人間の倫理に対する鋭い問いかけを含んだ作品です。映画は、機械の力を借りることによって「強くなる」ということが、人間性にどのような影響を及ぼすのかを探ります。グレイが「ステム」の力を使うことで、復讐を果たしていく過程は、単なるアクション映画にとどまらず、倫理的な問題にも触れています。

また、AIや技術が進化することで、人間が完全にコントロールできるとは限らないという警鐘が鳴らされています。最初はステムを制御していたグレイも、次第にその力に翻弄され、最終的には自分の意識と機械の力との間で苦悩し続けます。

復讐心から始まった物語は、最後には自己との対峙や、技術と人間性のバランスの重要性に対する反省を促す形で終結します。このテーマは、近未来の技術に対する警告としても解釈でき、現代におけるAIの急速な発展と向き合わせることで、観客に深い思索を促します。


6. 評価と反応

『アップグレード』は、サイエンスフィクション映画として非常に高い評価を受けました。特にそのユニークなストーリーと新鮮なアクションシーンが話題となり、映画評論家からも好評を得ました。また、ポール・ウォーカー主演の『ワイルド・スピード』シリーズや、アクション映画の名作と並ぶ作品として、アクションファンにも受け入れられました。

映画のテンポがよく、アクションとドラマがうまく調和しており、観客を引き込む魅力があります。また、ローガン・マーシャル=グリーンの演技が高く評価され、彼の演技力がこの映画の魅力を一層引き立てました。

一方で、サスペンスやトリックの部分が予測可能だと感じる観客もいないわけではありませんが、それでも全体

的に緻密に作られたアクション映画として、多くの支持を集めています。


7. まとめ

『アップグレード』は、アクションとサスペンスの要素が絶妙に融合したサイエンスフィクション映画で、観客に深い印象を与える作品です。技術と人間性、復讐と倫理というテーマを掘り下げつつ、圧巻のアクションシーンが展開され、思わず引き込まれます。近未来のテクノロジーがもたらす影響をテーマにした本作は、単なるエンターテインメントにとどまらず、現代におけるテクノロジーの進化についても深く考えさせられる映画です。

【ストーリー】

舞台はハイテク化が進んだ近未来。空には監視用のドローンが飛び、車は自動運転で目的地まで運んでくれる。

主人公グレイの仕事は自動車整備士。未来の自動運転のハイテク自動車ではなく現代のような自分で運転するオールドカーと呼ばれる車を整備している。

妻であるアシャと幸せに暮らしていたが、顧客である天才発明家エロン・キーンの元へ車を届けた帰りに妻の自動運転の車に帰宅中車がエラーをおこしコントロールを失い壁に激突し車はひっくり返ってしまう。事故の衝撃で2人が動けないでいるところを何者かに襲われる。

4人組の犯人たちは主人公グレイの目の前で妻であるアシャの命を奪い、グレイも背中を撃たれる。

 

背中を撃たれて四肢麻痺となったグレイは妻を目の前で失った悲しみもあり生きる気力を失う。病室で母親に介護してもらい体を拭いてもらっているときに感情があふれ出し突然泣き出してしまう。

 

今回グレイたちが襲われた事件の担当刑事がグレイを警察署へ呼びだすが事件の捜査に進展がない事を聞かされグレイはさらに落ち込む。

 

グレイは退院し自宅での治療で薬の投与をしていたが、四肢麻痺のため自分で薬を投与することができない。

AIに薬を投与させていたグレイだが、自殺を望んだのかAIに「エラーだ」と何度も薬を投与させ意識を失い再び病院に運ばれる。

絶望するグレイのもとに車の顧客だった天才発明家のエロンが訪れ、「ステム」という自分が発明したコンピューターをグレイの体に埋め込めば自由に動けるようになると説得する。

最初はコンピューターを体に埋め込むことを拒んでいたグレイだがエロンの説得によりステムを体に埋め込む手術を承諾する。

手術は無事に成功し体が自由に動くようになったグレイは頼りない警察の代わりに自ら犯人を捜し、復讐に燃える。

【感想】

「AI」「近未来」「復讐」というありきたりな設定なうえに、有名どころの大物俳優も出演していなかったのであんまり期待せずに見てみたらものすごく面白い作品でした。

AIチップを埋め込み体の自由を手に入れたグレイは頭の中に直接語り掛けてくる「ステム」と共に妻殺しの犯人に迫っていくが、犯人との格闘シーンがとにかくスタイリッシュ。体の操作を「ステム」に委ねたたたかいはグレイの体がコンピューターのように効率的に戦う。まるでトランスポーターの主人公ジェイソン・ステイサム演じるフランクのようなスマートな戦い。

敵の親玉と思われた親殺しの4人組のリーダーであるフィスクも同じ様な動きをする上に体をサイボーグ化して体に銃まで仕込んでるし、さらには咳き込んだ時の細かい飛沫を刃物に変えることまでできる。

なんとかフィスクとの戦いに勝つもフィスクも雇われただけで黒幕は他にいるという。

こうなってくると完全に怪しいのは天才発明家エロンしかいない。

物語はいよいよクライマックス!

実はエロンも操られていたという事実が発覚し真犯人は「ステム」だと明かされる。

冒頭の自動車事故も車のエラーなどではなく「ステム」が仕組んだもの。

最終的に主人公グレイの体は「ステム」に乗っ取られグレイの意識は「ステム」の見せる仮想現実の世界へ。

「ステム」の見せる仮想現実の世界でグレイは死んだはずの妻アシャに起こされ幸せそうな笑みを浮かべる。

 

ハッピーエンドかどうかわからないが、主人公グレイはもしかしたらつらい現実で生き続けるよりも幸せなのかも、と思ってしまった。

途中まで完全に「ステム」は味方だと思って見ていたので最後の最後のどんでん返しには驚いた。

Amazonプライムでの評価が高いのも納得の作品だった。

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