今や大人気シリーズとなったワイルドスピードスピードシリーズの第一弾。
興行収入2億ドルとシリーズの初っ端からとんでもない作品でした。
劇場公開当時「ドリブン」というシルベスター・スタローン主演のF1映画があり当時子供だった私はどちらのCMも頻繁にあったのでごっちゃになっていました。
いまならわかります。ドリブンはF1の映画ワイルドスピードはストリートレーサーが世界を救う映画です。
『ワイルド・スピード』(原題:The Fast and the Furious)は、2001年に公開されたアメリカのアクション映画で、監督はロブ・コーエンが担当し、主演はポール・ウォーカー(ブライアン・オコナー役)とヴィン・ディーゼル(ドミニク・トレット役)が務めました。この映画は、ストリートレーシングを中心に展開するアクション映画で、次第にシリーズ化され、現在では世界的に有名な映画シリーズとなっています。
『ワイルド・スピード』は、カーアクションと人間ドラマが絶妙に交わることで大ヒットし、カー文化やストリートレーシング、友情、裏切り、家族などのテーマを描きつつ、視覚的にも非常に迫力のある作品です。
1. 基本情報
-
公開日: 2001年6月22日(アメリカ)
-
監督: ロブ・コーエン
-
製作費: 約3,800万ドル
-
興行収入: 約2億3,000万ドル
-
脚本: ゲイリー・スコット・トンプソン
-
主演:
-
ポール・ウォーカー(ブライアン・オコナー)
-
ヴィン・ディーゼル(ドミニク・トレット)
-
ミシェル・ロドリゲス(レティ・オルティス)
-
ジェイ・チョウ(テズ・パーカー)
-
-
ジャンル: アクション、犯罪、ドラマ
2. あらすじ
物語は、ロサンゼルスを舞台にしたストリートレーシングの世界に足を踏み入れた若き警察官、ブライアン・オコナー(ポール・ウォーカー)から始まります。ブライアンは、ストリートレーシングで多発する車両の盗難事件を解決するために、潜入捜査官としてドミニク・トレット(ヴィン・ディーゼル)のグループに近づきます。ドミニクは、彼が率いる車のクルーとともに、ロサンゼルスの夜の街で違法ストリートレーシングを行っています。
ブライアンは、彼の周囲の仲間たちと関わりながら、次第にドミニクと親しくなり、彼の信頼を得ていきます。しかし、ブライアンは次第にドミニクの人間性や彼が守る「家族」の価値観に魅了され、警察の仕事と彼の友情との間で葛藤を抱えるようになります。
物語が進行する中で、ブライアンはドミニクのクルーが関わっていると思われる車両盗難事件の背後にある巨大な犯罪組織と対決することになります。ドミニクが関与しているかどうかの疑念が強まる中で、ブライアンはどの選択を取るべきかを悩みながら、友情や裏切り、忠誠心を試されることになります。
3. 主なキャラクター
-
ブライアン・オコナー(ポール・ウォーカー)
主人公で、若き警察官。ストリートレーシングの世界に潜入して捜査を進めるが、ドミニクとその仲間たちと親しくなり、徐々に彼らとの絆を深めていく。法と友情との間で葛藤を抱えるキャラクター。 -
ドミニク・トレット(ヴィン・ディーゼル)
本作のもう一人の主人公。ストリートレーシングのキングであり、仲間や家族を大切にする強い人物。車のメカにも精通しており、他者には厳しく、自分の家族には情深い。 -
レティ・オルティス(ミシェル・ロドリゲス)
ドミニクの親友であり、恋人ともなり得るキャラクター。レティはストリートレーサーとしての才能を持ち、ドミニクとともにチームを支える。 -
テズ・パーカー(ジェイ・チョウ)
ドミニクの仲間で、ストリートレーシングのイベントを支える。彼の役割は非常に重要で、知識や技術においても頼りになる存在。 -
ヴァン・ディーゼル(ビル・マレー)
ブライアンの上司であり、彼をサポートする存在。ブライアンを信頼し、ストリートレーシングの問題を解決しようとする。
4. 映像技術とアクションシーン
『ワイルド・スピード』は、映画のメインテーマであるストリートレーシングをリアルに表現するために、スピード感あふれるカーアクションシーンが満載です。特に、ストリートでの激しいカーチェイスやジャンプ、危険なターンなど、観客を引き込む迫力のあるシーンが繰り広げられます。
映画はCGI(コンピュータグラフィックス)を最小限に抑え、実際の車両を使用して撮影されたため、アクションのリアルさが際立っています。ストリートレーサーたちが車を使ってスピードを競い合うシーンは非常にダイナミックで、視覚的にも大きなインパクトを与えます。
また、ドリフトやノーズダイブ、急加速といったレーシングのテクニックを実際に映像として描き、カー文化に対するリスペクトが感じられるようになっています。
5. 映画のテーマとメッセージ
『ワイルド・スピード』では、単なるカーアクションだけでなく、家族や友情、裏切りといったテーマが描かれています。ドミニクが「家族」を重んじる姿勢は、物語全体における大きなテーマとなっています。彼のクルーは、血の繋がりはないものの、互いに信頼し、支え合いながら生きており、その姿勢は観客に強い印象を与えます。
また、ブライアンが法と友情の間で葛藤し、最終的に自分の行動を決める過程も、自己成長の物語として描かれています。友情や信頼を築く過程で、どちらが正しいかを選ぶのではなく、心の中でどちらを大切にするかが問われていることが本作の大きなテーマの一つです。
6. 評価と反応
『ワイルド・スピード』は、そのユニークなカーアクションとキャラクターたちの深い絆によって、アクション映画ファンから大きな支持を得ました。公開当初は、特にカーアクションやストリート文化をテーマにした映画として新鮮で、興行的にも大成功を収めました。
また、ヴィン・ディーゼルやポール・ウォーカーなどのキャスト陣の演技が高く評価され、特にヴィン・ディーゼルのドミニク役が印象深く、彼の存在がこのシリーズを象徴する重要な要素となります。映画はその後続編が作られ、シリーズとしては世界中で非常に大きな人気を誇るようになりました。
7. まとめ
『ワイルド・スピード』は、単なるカーアクション映画ではなく、友情や家族の大切さをテーマにした作品です。ストリートレーシングの興奮と、登場人物たちの心の葛藤が絡み合うことで、視覚的にも感情的にも満足感のある映画となっています。また、カーアクションの迫力や、ドミニク・トレットというキャラクターの深さが映画をさらに魅力的にしています。
本作は、今後の続編につながる重要なスタート地点であり、世界的に有名なシリーズの基盤を築いた名作と言えるでしょう。
日本ではこのワイルドスピードというタイトルがすっかり定着していますがもともとのアメリカの原題はワイルドスピードではありません。
ワイルドスピード好きの間では知ってる人も多いかもしれませんが「FAST FURIOUS」です。直訳すると「スピードに狂った」的な言葉になりますが、わかりやすいニュアンスで言うと「スピードに憑りつかれた男たち」とか「スピードを愛した男たち」みたいな感じでしょうか。
この記事を執筆時点でワイルドスピードのシリーズはスピンオフの作品を含めて9作品公開されており、本来であればこの春にシリーズ10作品目となる映画も公開が決まっていました。しかしコロナウイルスの世界的な感染拡大により公開は中止となりこの10作品目の公開は来年以降に持ち越されました。
ワイルドスピードの世界では主人公であるヴィン・ディーゼル演じるドミニクとその仲間たちが、車を使って様々なトラブルを解決していく迫力満点のド派手は映画。
ドミニクの仲間はお互いをファミリーと呼び合い強い絆で結ばれている。
現在ではファミリーの人数もかなり増えてきたが、まずはシリーズ1作品目のファミリーからおさらい。
【登場人物】
・ドミニク・トレット(ヴィン・ディーゼル)
ニックネーム:ドム
主人公であり、主要メンバーのボス。LAのストリートレーサーで街のレーサー達のカリスマ的存在。夜中に行われるゼロヨンレースを仕切る。
妹のミアと一緒に雑貨屋兼カフェと併設された自動車修理工場を経営。
トラックの物資を強奪など悪い一面をもつ。
・ブライアン・オコナー(ポール・ウォーカー)
ロス市警の青年
・レティ・オルティス(ミシェル・ロドリゲス)
主人公ドミニクの恋人。幼少期からの幼馴染。男性顔負けの運転技術と車の整備も得意。
・ミア(ジョーダナ・ブリュースター)
主人公ドミニクの妹。またブライアンのことが好きで付き合っているつもりだが・・・。
・ヴィンス
ドミニクの幼馴染。ミアのことが好きでブライアンと対立。ブライアンのことを潜入捜査官だということを見抜く。
主要なファミリーのメンバーではないが後のワイルドスピード MEG MAXにも登場する。
【監督】
ロブ・コーエン監督。
【ストーリー】
ロサンゼルス市警の巡査ブライアンが貨物強盗の犯人を探るため潜入捜査でストリートレーサーに扮しドミニクに近づく。
ドミニクと一緒にいるうちにドミニクの人間性の良さに惹かれ、ブライアンはだんだんと貨物強盗の犯人はドミニクであってほしくないと思うようになる。
ドミニクの妹ミアと恋に落ちるも潜入捜査官として本当に恋人になるわけにはいかないという葛藤。
ドミニクの信頼を得たブライアンはついに強盗のメンバーとして選ばれ声がかかる。
強盗作戦の終盤ドミニクの車が大破し、ドミニクを捕まえるチャンスだったがブライアンは自分の車を渡し逃走を見逃す。
【感想】
スピード感のある爽快なストリートレースの迫力と、潜入捜査官としてドミニクに近づいたが、だんだんドミニクのカリスマ性に惹かれていくブライアンの葛藤にどんどん引き込まれていく作品。
潜入捜査官としておとり捜査をしているブライアンがバレそうでバレない、もしかしたらバレてるけど泳がされてる、逆にブライアンが寝返るかも。みたいな想像が最後まで分からなかったが、最後の最後でファミリーとしての絆が見れて良かった。